緊急事態宣言発令中の5月のこと。

早いもので5月も残すところあと僅か。

新型コロナウイルスの影響で、今年のゴールデンウィークは初めて100%引き籠って過ごしました。

これまであまり意識的ではなかったのですが、この数年でネット通販が充実し、相当便利になっていたことに改めて気付かされました。

 

食品は定期宅配サービス、日用品などはネットからある程度は購入可能でした。

ただし、契約している食品の定期宅配サービスは急激な需要の高まりから「欠品」が多く発生する状況でしたので、備蓄してある食料品を利用しながら献立を変更したりする工夫は必要になりましたが・・・

 

不動産業界でも、オンライン内見・VR内見・IT重説など来店不要(物理的な接触なし)で内見から契約まで可能な便利な仕組みが整ってきております。現状、売買のIT重説については実証実験中です。

今回の新型コロナの件で不動産業界でも来店不要なサービスを実施する会社が増えました。

 

実際、弊社貸主の物件でも「オンライン内見」を実施している仲介会社から申込があり対応する機会がありました。しかし、結局その申し込みは数日後にキャンセルされることになりました。

不足書類の請求や要望の聞取りなどのやり取りがスムーズには行きませんでしたし、申込人が数日後に勝手に現地外観を見てイメージと違うとか言い出す始末。迷惑な話ですが。これが契約後でなくてホントに良かったと思いました。

 

やはり、申込・契約前には借主・買主は現地を確認すべきだと思いますし、それをプロである仲介業者は出来る限りお願いすべきだと思っています。倫理的な意味で。

物件の雰囲気・匂い・音・周辺環境・室内の損耗状況・陽当りや湿度・その他の細かい点までは今の技術で画面越しで伝えることは不可能です。

また、実際物件を見たときの感じ方・捉え方には相当個人差がありますので、「百聞は一見にしかず」という言葉の通り、後日トラブルの元になりえます。

インターネット上では、本人確認が難しく匿名性が高いことが一番大きな問題です。容易にキャンセルされやすく、悪意を持って近づいてくる人を見分けることが今より一層困難になります。

不動産業界のIT化はそう簡単ではないと思います。

 

さて、最近は気温が高くなり、日常的にマスクをするのも暑苦しく感じるようになってきましたね。

ウイルスは高温多湿に弱いという情報もあるので、少し終息するのでしょうか?

給付金の申請が始まったり、地域によっては緊急事態宣言が解除されたりと少し明るいニュースもありますが、これからますます景気が悪化することは間違いないのでしょう。弊社でも最近少しずつ、賃料に関する相談を受ける件数が増えてきている状況です。

 

派遣先から雇止めになりアルバイトをして生活が苦しいという話。

給料が遅れていて家賃が払えないという話。

テナント物件では、オーナー様と相談して賃料の減免をさせていただいたテナントもあります。

 

現場の生の声を聞き、危機意識を高く保っていかなければいけないと感じる今日この頃です。

 

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