地震の被害と古い建物の耐震性問題
2月になりましたが、寒くなったり暑くなったり、体調を崩しやすいこの頃です。インフルエンザやコロナウイルスも流行っているようです。気をつけなければいけない状況です。
※私も先日インフルにかかって数日ダウンしておりました。皆様お気をつけください。
また、元日に起きた石川県能登半島の地震はいまだに収束が見通せない状況で心配です。今回は数千年に一度の現象と言われるほどに、大きく地面が動いたことで復旧が難しくなっているようです。
大きく地面が動いた場所や液状化した場所では当然ながら被害が甚大ですが、
それ以外でも今回は複数の大きな地震が頻繁に起きていた地域ということもあり、古い家だけでなく、耐震基準に適合している家でも多くが倒壊をしているような状況とのことです。
どうやら、法的な耐震基準とは「数百年に一度程度の地震に1回は倒壊しないレベル」で「複数回の強い地震には耐えられず、今一般的に考える安全基準となっていない」ということのようです。
数百年に一度レベルの地震が頻発するこの頃ですからね・・・
建物の耐震基準については、1981年6月に大きく変更されましたので、それ以前に確認申請した建物(旧耐震基準)は特に要注意です。
しかし、今回の地震では新耐震基準の建物も数多く倒壊しているようです。
考えてみれば43年前に出来た基準で建てた家は十分ではないということになるかと思います。
しかし、実際に古い建物の耐震化を実施する場合には相当の費用が掛かりますので、高齢化率の高い世の中では、なかなかハードルが高く難しいのではないかと思います。
また、2024年も昨年から引き続き・・・建築工事費用の高騰が続いており、一般的には建て替えもリフォームも新築も金額が高くて出来ないという状況があります。
しかも、来年(2025年4月)には、改正建築基準法が施行予定となっております。
すべての建物で省エネ基準の適合義務化するとともに、2階建て以下の小規模な木造建築物(一般的な住宅など)においては構造審査が厳格化される予定です。
簡単に言えば、安全・省エネを計算した住宅しか建築できないようになり、新築の性能レベルが一段上がることになります。
また、おそらく近い将来耐震基準が強化されるのではないかと思います。
これから10年程度の間に巨大地震が予測されている昨今ですので、特に耐震性について住まいを選ぶ際の重要度が増しています。