2023年10月からの法改正等まとめ

2023年10月からは、いろいろ大きな変更があります。

特に不動産・建築関係について影響が大きそうなものについてまとめてみました。


①【インボイス制度が開始】
ついに・・・

10月1日からインボイス制度が始まります。

 

インボイス制度」の目的は、8%と10%の消費税率を区別することです。

免税事業者はインボイス登録して課税事業者になることで税負担が増えます。

 

また、納税負担増もありますが、経理事務の手間が増えることも懸念されます。

今ギリギリの経営をしている免税事業者は経営が益々難しくなることが考えられます。

 

不動産関連においては、アパートの居住用賃貸の賃料は非課税ですので、アパートのオーナー様には、あまり影響はありませんが、テナント・駐車場をお持ちのオーナー様は、インボイス制度の影響を受ける場合があります。

 

※このブログでも過去に記事にしています。

nishimarukanri.hateblo.jp

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②【最低賃金を引き上げ】
毎年度、地域別の最低賃金は10月1日から中旬にかけて順次改定されるようです。

2023年度は全国平均で1004円となり初めて1000円の大台を超えました。

※埼玉県では10月1日から1,028円に改定されます。

 

パート・アルバイト労働者にとって賃金増加は喜ぶべき事ですが、最近の物価上昇率には不十分だという声も大きいようです。しかし、景気の先行きが暗い中にあって、今回の最低賃金増加率は危険ゾーンとの見方もあるようです。

 

実際に企業が価格転嫁することが難しい場合は、人件費の増加が経営を圧迫することが考えられます。

 

レストランでも最近ではロボットが配膳する店が増えましたが、

人件費削減で単純にDX化を進めると、単純に人を減らして効率化するという結果になります。

 

③【有資格者のアスベスト事前調査、建築物の解体・改修工事で義務化】

 

アスベスト石綿)規制は年々強化されていますが・・・

 

2023年10月からは、

床面積80㎡以上の解体工事、

請負代金合計額100万円以上の全てのリフォーム工事には

「有資格者によるアスベスト含有建材の事前調査及び結果報告」が義務付けられます。

 

※有資格者が現地調査・専門機関による分析調査・結果報告を行い、さらに、アスベスト含有建材が使用されている場合、飛散防止・除去、都道府県への申請が必要となります。

 

※このブログでも過去に取り上げています。

nishimarukanri.hateblo.jp

 

10月からの法改正等をまとめてみましたが、記事にして改めて希望が持てず・・・

暗くなるような話題しかないのが残念です。